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▼ 第91話「50年前の消防あれこれ」 その5   

消防隊員の勤務は24時間交代。朝9時が交代の時間、その日は非番となります。
50年前は、非番日にも隊員には仕事がありました。
火事が発生したら、消防車を消火栓や貯水槽のある位置に速やかに停車させ、ホースを伸ばして放水し、消火します。そのためには、道路はもちろんのこと、消火栓や、貯水槽の位置を覚えておかなくてはなりません。消防出張所には、これらの位置が書かれた、水利台帳というのがあります。これらをしっかり覚えておかなくては、住民の命を守ることができません。非番の日には、この水利台帳をコピーして持って歩いたり、オートバイで走りながら道路を覚え、消火栓の設置場所を一つずつ確認し、覚えてから帰っていました。
勤務日は、18時から、研修時間というのがあり、上司から「○○町地内の道路と消火栓等を黒板に書いてみなさい」などと言われ、できないと怒られたものでした。
50年たった今も消防隊員は、皆さんの命を守るため、昔と同じように、足を使いながら消火栓の場所等を覚えるということをやっているようです。

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