ホッと一息 しませんか

▼ 第92話 「消防署勤務時代の思い出」

私は59歳の時鼠径ヘルニアの手術後、病院に一泊し、退院しました。
笑うと傷口がまだ痛くとも、数日後には、勤務先である消防出張所に出勤しました。仕事は、2交代制、所員12人、24時間勤務です。
朝9時の勤務交代後に、6人の後輩所員に「今日一日足を引っ張るが頼むな」と伝えると、所員達は「今日一日だけではなく、ずーっと足を引っ張られていますから、大丈夫です」と笑いながら答えてくれました。本音ともいえる言葉に笑い、傷口がまた痛みました。そんな後輩たちは、その日の夕食に、「うなぎ丼」と「ゴーヤチャンプル」を退院、快気祝いとして用意してくれました。この時のことは、忘れられません。
私の退職の時、彼らから、名前と退職の日付が刺繍されたジャージをいただきました。今も、大切にしています。後輩所員達との思い出です。

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