「まもりん」の交通安全教室 2024/05/18 第12回 「ハインリッヒの法則」 「ハインリッヒの法則」は、アメリカの損害保険会社の安全技師であったハインリッヒが発表した法則です。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の「ヒヤリハット」が存在するというもので、「1:29:300の法則」ともいわれています。 「ヒヤリハット」は、文字通り、ヒヤリとしたり、ハッとしたりする出来事の事。 1つの重大事故の背後には、事故にはならなかったヒヤリとした、ハッとした事例が300もあるということです。 「ヒヤリハット」を防ぐことが、最終的には大きな事故を防ぐことに繋がります。 交通安全でいえば、車をきちんと整備することで「ヒヤリハット」は防ぐことができます。また、交通ルールを守る事、油断せず、焦らず、心をおだやかにして慎重に運転を行うことでも、防ぐことができます。 ヒヤリとした経験、ハッとした経験をされたことのある方も多いかと思います。 「ああ、事故にならなくてよかった。」「何もなくてよかった。」「危なかった。」で、済ませてしまうのではなく、この経験を次に活かしていくことが事故を防ぐことに繋がっていきます。「ハインリッヒの法則」は、工場や医療現場、介護の世界など様々な分野の安全管理に使われています。 記事一覧を見る