人生 あ・ら・か・る・と 年齢を重ねてきた今、昔から大切にしていた記録、メモ、本、レコード、などから、これまでの人生を振り返るエッセイのコーナー「人生あ・ら・か・る・と」です。 掲載は月1回1日。筆者は4部のKOさんです。どんな話題が出てくるか、お楽しみください。 2026/03/01 第22回 いつも音楽が傍らに「ジャズ・ボーカル」 前編 最初に聞いた曲は、確か20代の頃に“ジ・エンド・ワールド”(この世の果てまで)で、「ジュリー・ロンドン」と云う女性歌手が、ハスキーな低音でなんとも大人の雰囲気が漂う歌唱法だった。(この曲は、元はカントリーソングで、「スキーター・デイビス」の歌った曲と判明。) 例により、ヤマハで“オール・アバウト・ジュリー”と云うLPを購入した。(十六曲入り、1800円)ラテン音楽(ベサメムーチョ、キエンセラ)から映画音楽(シャレード)ジャズ(クライミー・トウ・ザ・ムーン、ラヴ・レターズ)、色々なジャンルの曲が入っていた。 前回も触れたが、歌手の登龍門はビッグ・バンドの歌手に採用される事である。そこで何年か歌って人気が出ると、レコード会社にスカウトされ、専属歌手になりレコードデビューする。 ジャズ・ボーカルの面白さは、同じ曲を多くの歌手が歌い、聞き手の評価が一番高い歌手の持ち歌となる。例えば、女性では「エラ・フィッツ・ジェラルド」の“マック・ザ・ナイフ” 男性では「ルイ・アームストロング」の“この素晴らしき世界”等だ。 自分を表現する仕事に携わる人は、自分にしか出来得ない物を追求している。歌手もまた、自分にしかできない表現、歌唱法を追い求めている。誰ひとりとして、ほかの歌手と似た歌い方をしない。個性的でそこにひかれる。 最初に取り上げる女性歌手は、「ビリー・ホリディ」(1915~1959)“奇妙な果実”、“ブルー・ムーン”、解説では(小学館隔週刊ジャズボーカルコレクション・データブックより引用・以下全て同じ)、人生の悲哀を歌に秘めた不世出の歌姫と有る。激しい人種差別を受け、歌にもそれが表現され、私には重すぎて…。麻薬に溺れ、44歳で他界した。 次に「エラ・フィッツ・ジェラルド」(1917~1996)“マック・ザ・ナイフ”“ビギン・ザ・ビギン”、ジャズ・ボーカルの女王、立派な体格で声量があり、明るい歌声で永きに渡り活躍した。 3人目は、「サラ・ヴォーン」(1924~1990)“オール・オブ・ユー”“ラヴァーズ・コンチェルト”、歌う楽器、ヴォーカルのモダンジャズと称される。 黒人の音階は、3音のミと7音のシが半音下がる。これをブルーノートと云い何とも言えない味合いがある。 ~後半は3月2日に続く~ 筆耕:和合町在住 KO 記事一覧を見る