●防災ニュース 第11回 災害時の犯罪について 04/10 2023 3月にNHKで放送された南海トラフ大地震の番組をご覧になりましたか? 自衛隊は、東日本大震災で津波の被害が大きかった地域に災害派遣で入りました。 その時見かけたのが、紙幣や硬貨があちらこちらに落ちている光景でした。 自衛官は大切な命を助けることが任務でありますので、その時は現金が落ちていても素通りでした。しかし、被災から2日ほどたつと、不審な風体の人が被災地をうろつき、その後は現金が落ちているということはなくなりました。 自動販売機や、ガソリンスタンドの支払金が壊され現金が盗まれたという事件も多発しました。あちらこちらで盗難が起き、空き家に泥棒が入ったり、お店に強盗が入ったりということもありました。 南海トラフ地震が起こったら、再び同じようなことが起こるでしょう。 現金をもって、避難所に避難しても、またそこで、盗難にあうという危険性もあります。(電気の供給がない中では○○ペイは使えるわけもなく、当然現金が必要になるのは、以前にもご紹介した通りです。)と言って自宅に置いておくのも、空き巣の被害にあう危険性があります。 また、南海トラフ地震では、緊急支援物資が届かないことも予想されています。 とすれば、現金だけでなく、食料や、生活必需品を求めての空き巣や盗難ということも起こりうるかもしれません。 目に見えない不安。さて、どうするかです。 不安を少しでも少なくするのは、あらかじめやっておける準備をしておくことです。 備蓄、家族での話し合い等、みんなが自分事として考えておくことは、安心に繋がります。 そして盗難や、空き巣などの犯罪、危険から守るのは、やはり、みんなの力、住民の協力ということになるでしょう。 地域において当番を決め、地域パトロールをする必要性が出てきます。 そのパトロールは、決まった時間に決まったところで行うのではなく不定期に経路を変えて行うことで、犯罪防止につなげることができるでしょう。 また、避難所の中でも犯罪防止のためのパトロールをする必要があるでしょう。 これらにつきましての自主防災隊の対応を今後、マニュアル化していくことが課題だと改めて実感しております。 防災ニュース全体を表示 お知らせTOPへ戻る