●防災ニュース 第12回 災害時、暗い中での移動について 05/10 2023 昨年の台風15号の大雨が降った時、皆さんは何をされていましたか? あの時、浜松で大雨が降り始めたのは、18時頃からだったと記憶していますので、外出していたり、仕事中だった方もいらっしゃったと思います。 浜松では浜北区と天竜区で、磐田市では豊岡地区で大きな被害が出ました。 そこで多数発生したのが、車の水没です。 自宅に駐車していて被害に遭われた方以外に、車で移動中に水没した方が多数おられたそうです。周囲が暗くなってきて、さらに雨が激しくなってきて、どうしても帰りたい気持ちから水位が深くなっていくのに突き進んだ結果の水没だったようです。 東日本大震災では広い地域で停電が発生しました。 災害の発生した最初の夜、暗闇での移動の危険と恐怖を感じました。この恐怖と不安は、これから自分が進んで行く場所の状態が全く見えないこと、交差点の信号が消え、交差点に近づく車のドライバーがどこを見て何を考えているのかが、暗闇のせいで見えないことによるものでした。昼間であれば、ドライバーの見ている方向や、ジェスチャーなどである程度推測ができますからね。単なる不安というよりは、見えないことによる恐怖のようなものでした。そして、その恐怖や不安により、冷静な判断が出来なくなってしまうことがあります。 災害時には、周囲が暗い状況での移動は危険が伴いますので、身の危険を優先して、努めて明るい時間帯に移動した方がよいでしょう。 防災ニュース全体を表示 お知らせTOPへ戻る