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▼ 第113話 「禁酒で建てた小学校」

大正15年(1926年)村を挙げて禁酒で校舎の建築費を工面した学校が石川県にあった。その学校は、石川県津幡町立河合谷小学校。校舎が老朽化し、建て替えを迫られていたものの河合谷村は財政難であった。校舎の建築費は45000円。当時の小学校教諭の月給は40円から180円であった。そこで考えたのが禁酒である。村で消費している年間約9000円の酒をやめれば5年で45000円貯まる。そこで村の全世帯298戸「禁酒断行」をした。5年間、禁酒と節約に全村民が努力し、木造2階建ての校舎と講堂兼体育館が完成した。そのことで残念ながら8軒あった酒屋は自主的に店を畳んだ。(後に村から表彰されました)。この禁酒は5年ごとに更新され約20年間実施され、当時、禁酒を知らせるために建てられた「禁酒」と書かれた石碑は今も現存している。村民が一致団結してこのようなことを成し遂げたことは、本当に素晴らしいです。
※小学校は児童減少により2008年閉校となりました。現在は、当時の木造校舎をイメージした宿泊体験交流施設「キンシューレ」となっています。

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