今 話題の ・・・ 「舟を編む」 04/27 2024 NHK―BSで放映されていた「舟を編む」というドラマを見た。 三浦しをんさん原作の2011年の作品のドラマ化で、「大渡海」という辞書を作る物語。今までに映画化もされ、アニメにもなっているそうだ。 辞書の見出しの言葉が24万語というこの辞書を作り上げるために、15年もかけて、手作業で編集していく。生き物である言葉をひとつひとつ検証して辞書を作っていくお話です。 著者の三浦しおん氏が「言葉という大海をゆく辞書は、長い年月をかけて人の手によって丁寧に編まれた書物だからこそ、造船所のような大きな船ではなく、手で漕ぐ舟でいく」と書いています。 言葉を使い日々の生活を送る中で、使う言葉によって印象が違ったり、受け止め方が人によって微妙に違ったりしてきます。言葉の奥にある深みについて改めて考える機会を持つことができました。 ドラマは終わってしまいましたが、おすすめの一冊です。 「多様性の時代」 04/14 2024 「多様性」「ダイバーシティー」とは、ある集団において、異なる特徴、特性を持つ人がともに存在する状態を言います。 年齢、性別、国籍、人種、民族など表面的な多様性。 価値観、宗教、学歴、仕事観、生活歴、などによる深層的な多様性。 それぞれの人の考え方や、物のとらえ方、価値観は、育ってきた環境や時代にも影響を受けます。 今の時代、個が尊重されるようになり、ひと昔前の日本とはずいぶん変わりました。 皆と同じであることが普通で、且つ、それがその集団に存在する上で一番楽だった時代。 何かおかしいなと、生きづらいなと思いながらも、それが普通で当たり前と思いながら、その中で埋もれていた多様性は、ようやく認められる時代がやってきました。 多様性を認めるということは、すべての価値観、考え方等に寛容であることが必要とされます。決まりきった価値観の中で良い、悪いと判断するのではなく、お互いの良さを認め合い、しっかり理解し合うことが大切です。 新しい年度が始まり、新しい環境での生活が始まりました。いろんな多様性を受け止め、他者を理解することは、ひいては自分のことを理解し、また、理解してもらうことに繋がっていきます。 「健康食品」 04/06 2024 健康食品、サプリメントをとっておられるという方も多いかと思います。消費者庁によると(管轄が令和6年4月1日から厚生労働省から移管されました)「健康食品」には、法律上の定義はなく、医薬品以外で経口的に摂取される健康の維持、増進に特別に役立つことをうたって販売されていたり、そのような効果を期待して摂られている食品全般を指しているものだということです。その中のトクホは国が定めた安全性や有効性の基準を認められたもので、機能性食品は、事業者が安全性や有効性を国に届け出をだしたものです。すなわち、機能性食品の使用については、国の審査はないものということです。 今話題の小林製薬の紅麴は、機能性食品だったようです。 健康食品、サプリ、何も知らないで体のためにと摂取して、体を壊すなんて怖いなと思うと同時に、よく知っておくことが必要だなと改めて思いました。 (厚労省HPより) 「桜のアイス」 04/04 2024 桜の季節になって、話題となっているのが桜のアイス。桜の花びらをいっぱい入れて作ったピンク色のアイス。春を楽しむ方法のひとつとして、見るだけでなく食べて楽しむのが今のトレンドです。食材として使われている桜の花は、塩漬けにされた八重桜だそうです。 花より団子という言葉がありますが、最近ではこの塩漬けの桜を使った様々なお菓子も作られており、期間限定でのお取り寄せも人気だそうです。 さて、さくらと言えば、「さくらごはん」を思い浮かべる方も多いかと思いますが、これは静岡県(遠州地方)の郷土料理。もともとは、11月のえびす講の時に神前に供えていたもので、炊きあがったご飯の色がうっすらピンク色に見えるので「さくらごはん」という名前がついたそうで、こちらには、桜は使われていません。(醤油味の具のない炊き込みご飯です)さくらの花とは無関係のようです。しかし、「サクラサク」に引っ掛けて、受験の時などに炊くというご家庭もあるそうです。 「会計年度任用職員」 03/31 2024 非常勤の地方公務員さん、臨時の職員さん、パートの職員さんは、2020年から「会計年度任用職員」となり、4月1日から3月31日までの会計年度に合わせた1年間の任期での採用となっているそうです。協働センターの窓口の方もこの4月から新しい方になるかもしれませんね。 さて、会計年度とは、国や地方公共団体の収入、支出の収支をはっきりさせ、その状況を明らかにして、決算や予算編成を行うために決めた一年間のことです。 この会計年度は、法律で決められており、企業等の事業年度もこれに合わせて運用されています。学校の年度も同じように4月1日~3月31日となっています。これも法律で決められています。学校運営のための資金調達や、教員採用等には国の年度に合わせた方が都合がよいというのが理由だそうです。 1月始まりの暦、4月始まりの年度。私たちは普通に使っているけれど、全く違う時期で1年を区切る国もたくさんあります。 「手作り漬物」 03/23 2024 2024年6月から、道の駅やファーマーズなどで売られている農家の方が作った美味しい漬物が手に入らなくなるかもしれないそうだ。 2021年に施行された「食品衛生法」の改正の経過措置期間が5月31日で終了する。 これによって、漬物製造には、衛生基準を満たした施設が必要となり、販売も許可制となる。 施設の整備や許可の申請は、ハードルが高く、もう作るのを止めてしまうという選択をする農家さんも少なくない。結果的に、農家さんの手作りの漬物は消えていき、大手製造メーカーの漬物が並ぶようになるのかな? 残念に思うのは私だけでしょうか… 「卒業アルバム」 03/18 2024 3月と言えば卒業のシーズン。 幼稚園、小学校、中学校、高校、大学。 実家に、「卒業アルバム」がそのままになっている。 とても豪華な装丁アルバムの中には、学校の風景、全員で撮った写真、また、1人ずつのクラス写真、部活や、行事の写真が詰まっていて、その時その時の思い出がよみがえる。 いつから表紙を開いてないだろう。 荒井由実の卒業写真という歌があるが、昔好きだった人を思い出したり、通学の風景を懐かしく思い出したりと、「卒業アルバム」見返すことが無くなっても、やはり特別なものとして大切にとっておきたいなと思う。 最近では「デジタル卒業アルバム」というのがあり、スマートフォンやタブレット端末で見ることができる新しいタイプの「卒業アルバム」が人気だそうだ。 写真だけでなく動画や音声も掲載されており、また、自分で写真の追加などもでき、お気に入りの卒業アルバムが作れるというのもあるそうだ。 このような「卒業アルバム」であれば、お気に入りの写真と共に、見返す機会も増えるのかもしれませんね。 「国際女性デー」 03/08 2024 3月8日は国連が定める「国際女性デー」です。 女性の地位向上、女性差別の払拭等を目指す国際的な連帯と統一行動の日。 日本では、男女共同参画担当大臣がメッセージを出します。 全ての女性が自分らしく、活躍できる社会を目指して、女性の権利向上の取り組みが進んでいます。 3月8日は「ミモザの日」とも呼ばれます。ヨーロッパでは、この時期、寒い冬が終わり、春がやってきたことを告げる黄色いミモザの花が満開となります。 黄色い鮮やかなミモザの花は、女性の社会でのあり方を象徴する花です。イタリアでは、3月8日に、男性から女性に感謝を込めて、ミモザの花をプレゼントする風習があるそうです。 「本の読み聞かせ」 03/07 2024 保育園や、幼稚園で、本の読み聞かせが盛んに行われています。 誰かに本を読んでもらうという経験は、自分で読むのとはまた違った意味で様々な効果があります。 子どもは、耳から入って来る言葉から、そのままそれを吸収し、またリズムを覚えます。 想像力を働かせ、登場人物の気持ちを疑似体験することで、喜怒哀楽を覚えていきます。 本を読んでもらっている時間は子供たちにとって、嬉しい時間であり、安心したゆったりしたリラックスした時間となります。 言葉がわからない0歳児に読み聞かせが必要なのか?何歳から読み聞かせをするか? ということがありますが、言葉の習得のためだけが目的でないということを鑑みれば、 おかあさんのお膝に座らせて読み聞かせをしてあげることに意味があることは明らかです。 今話題の、英語の本の読み聞かせについても同じです。 読み手の優しい言葉、音と一緒に目から入って来る絵本のカラフルな挿絵を見ながら、子どもたちは発達、成長していきます。 「英語絵本読み聞かせ」 日時:3月11日(月) 11時45分~ 場所:和合こども園「わわわひろば」 読み手:桂 香代さん(浜松市内子育てサークル「親子英語ひろばLittle Stars」) ~どんな絵本を読んでくれるかな? お楽しみに。ぜひお越しください~ 「書かない窓口」 02/28 2024 全国で今話題の「書かない窓口」 浜松市では、すでに、2023年2月24日から「書かない窓口」の運用が始まっています。 住民票の写し、印鑑登録証明書、戸籍関係の請求や、住民移動届などを行う時、これまで必要だった紙の届け出書を自分で書かなくても、各区役所や、協働センター窓口の職員が本人確認、内容の聞き取りを行い、届出書を作成してくれるようになりました。自分で書くのは、印刷された届出書の内容を確認して署名を行うだけです。 コンビニ交付などの「行かない窓口」、そして市民にとってより便利で利用しやすくなった「書かない窓口」など、デジタル化が進むことでどんどん便利になりつつある市民サービス。 便利になる一方で、デジタル化についていけないかもと不安に思われている方、窓口では職員さんが今まで通り丁寧に対応してくださるとの記事を浜松市公式note 2023年4月24日付けに書かれています。ご心配なく。 浜松市公式note はこちら 「ストラップとキーホルダーと根付」 02/24 2024 「ストラップ」は、本来、紐のこと。カメラや携帯などを落とさないように使う紐のことを言います。最近では、紐はないけれど携帯電話につけるマスコットなどもストラップと呼ばれています。 「キーホルダー」は本来、カギをまとめておくための金属の輪のことで、マスコットや、付属の飾り物などがついていることで持ちやすくしています。 「根付」は、本来、着物を着ていたころ、ポケットのない時代に巾着や、煙草入れ、印籠などを帯に吊るす時に付けたすべり止めのための(落とさないように)留め具の事です。根付には留め具として提げ物とつなげるための紐穴があります。江戸時代には大変優れた工芸美術品として発展し、世界的な「根付」コレクターもおり、高く評価されています。 最近では装飾品として、干支や七福神などの縁起物や、鈴やマスコットを短い提げ紐の先につけたものが「根付」として売られています。 「ストラップ」、「キーホルダー」、「根付」、紐の先におしゃれな可愛いものをぶら下げる文化として進化?退化?してきました。ふっと、昔、母のお財布に可愛い鈴と、小さな陶器の張り子の犬がぶら下がっていたのを思い出しました。 手作りの和紙の根付をいただきました 「茶色いガードレール」 02/19 2024 昨年秋から進められていた7部東岨緑地の法面の工事がほぼ完成に近づいています。 法面は、コンクリートで固められ、しっかり補強されました。崖地の上を走る道の脇に生えていた木々が伐採された分、道路の幅が広がったような気がします。 さて、この道路に新しいガードレールが設置されたのですが、なんと茶色。 ガードレールは白だと思っていたので、驚きました。そこで調べてみたところ、最近ではガードレールの色も白だけでなく、茶色やグレーなども使われているそうです。国土交通省において平成16年(2004)に景観に配慮した防護柵の整備ガイドラインが策定され、従来のように白を標準とするのでなく、決められた4種類の色から地域特性に合わせて決められているそうです。 この崖地に面した、道路に設置された茶色のガードレール。電灯が少ない裏道であることを考えると、白の方が安全じゃない? と思うのは私だけでしょうか…。皆さん、注意して通ってくださいね。 「防災ボランティア」 02/16 2024 大きな災害が起こり、災害発生が起こってから復興に至るまで、被災地のために復旧・復興のお手伝いをするボランティア活動が今話題です。 災害時にお互い助け合うということは昔から行われていましたが、平成7年に発生した阪神淡路大震災がボランティアの活動の始まりとされています。 この時、学生、NGO、医師、各種団体、企業からなど約130万人が参加したと言われています。しかし、そもそもが善意での活動であるにもかかわらず、被災者と軋轢や、ボランティア同士の考えの違いなどが生じたということがあり、その後、活動を円滑に行うための「ボランティアセンター」が設置されるようになりました。そして、現在では、ボランティア活動は、社協等が行政と協働して取り仕切る「ボランティアセンター」を通してのボランティアへの参加が一般的となっています。 災害が起こった時にまずすべきことは、現状を把握すること。何が起こっているのかを知ることです。そして、被災者は、何をしてもらいたいのか。何に困っているのか。それを組織として把握することが必要となります。そのニーズをもとに、ボランティア希望者を受け入れ、どこに、何に何人といった風にマッチングしていくということを「ボランティアセンター」では行います。 よって、被災地でのボランティア活動への参加は、「ボランティアセンター」への登録からはじまります。 ボランティア活動に参加される方は、災害が起こった時、何か助けてあげたい。私で出来ることがあればと思い、参加してくださいます。ボランティアさんは、その人を支える、サポートする立場です。一方で、ボランティア活動の主役は被災者です。したがって、被災者への気配りや配慮が大切と言われています。 能登半島での復興のための支援が必要となるのはこれからです。また、長い時間がかかりそうです。被災地でのボランティア活動をお考えの方のあたたかいお気持ち、行動が、一刻も早い復興に繋がればいいなと思います。 「バレンタインデー」 02/14 2024 2月14日はバレンタインデー。「女性が男性にチョコレートを送って愛を打ち明けていい日」とチョコレートの会社がキャッチコピーとして、広まったのが昭和の時代。その頃は、女性から男性に愛を打ち明けることは、レアなことだったのだろうか? 1970年代後半には本命チョコという言葉や、義理チョコという言葉が流行るほど、女の人はチョコレートを買って誰かにあげる日としてバレンタインデーは女の人にとって特別な日となっていきました。 しかし、時代が変わり、価値観が変わる中で、義理チョコという習慣?が無くなりつつある中で、今では、デパートで普段買えないような高級なチョコレートが手に入るこのシーズンに自分のために買うという人が増えているらしいです。 価値観の違いということを考えても、今の時代に、女性から愛を打ち明けていい日なんて、ありえないし、ましてや、職場で義理チョコが、セクハラやパワハラに繋がるという意見もあるそうです。 長い年月を生きるようになった今、いろんなところで、時代の変化と価値観の変化に敏感についていけるような柔軟性が大切だなと感じます。 「マルハラスメント」 02/09 2024 産経新聞が、「文末の句点に恐怖心…若者が感じるマルハラスメント」という記事を掲載した。若者は「。」で終わる文章を見て恐怖心を感じるという。「。」を見て怒っていると解釈するらしい。私たちの世代では、句読点を打つのが普通で、ましてや、連絡事項の伝達でメールを打つ場合、あえて、ちゃんとした文章を使おうとする。それを、重い、読みにくい、長いと言われ、また、少し柔らかくと絵文字を使うとこれがまた、批判の的となり。 そのメール、「おばさん構文」ですよ。気を付けてくださいと言われる。 そんな中で、歌人の俵万智さんが 「優しさにひとつ気がつく ×でなく〇で終わる日本語」 と「X」に一句投稿されました。 言葉のプロは、このような切り返しをしてくれるんだ。 ん??と思いながら悶々として、ホームページの記事の書き方も考えなくっちゃいけないのかな?…と思っていた私にとって、この一句で、気持ちが少し楽になりました。 ありがとうございました。 「頑張れという言葉」 01/28 2024 一般的にみんなが何気なく使っている言葉に「頑張れ」があります。 励ます気持ち、応援している気持ちを伝えるために使う言葉です。 しかし、この「頑張れ」という言葉、受け取る人の気持ち、環境、その時の状況によって、応援ではなく、逆に辛い言葉だと受け取られてしまう場合があります。 こんなに頑張っているのに、さらに「頑張れ」と言われても、もうこれ以上頑張れないと感じる人がいます。 今回の地震で、突然、災害に巻き込まれてしまった状況で、どうすればいいのかわからない時に、「頑張れ」と言われても…余計辛いと話されているのをテレビで見ました。 人に言われなくても十分頑張っていて、頑張らなくてはいけないことは十分わかっていて、だけど、頑張るのが辛くなった時、心が折れそうになって、とても不安でたまらなくなってしまう時があります。 そんな時は、誰かに見守っていてもらいたいし、寄り添ってもらいたいものです。 辛い中でもさらに、頑張れるように、前を向いて進んでいけるように、後ろから、あるいは傍らで誰かが見守ってあげることで、気持ちが安定し安心できます。 頑張るのは自分自身。ひとりで頑張ることは辛くても、誰かが見守ってくれているということで、人は前を向いて進んでいけます。 「頑張れ」という言葉。ついつい安易に使ってしまいがちですが、笑顔で寄り添う気持ちで、言葉を選んで応援したいと思います。