今話題の... 最近、巷で話題になっている情報についてのコラムを掲載いたします。 2023/09/30 絵本「らくがき」 文、絵:小杉弥生 小杉弥生さんの絵本「らくがき」という本に出合いました。 作者の弥生さんは、51歳の時に脳出血を発症、現在はデイサービスを利用しながら、リハビリを頑張っておられる、すてきな女性です。 ある日突然、何の前触れもなく倒れ、その日からすべてが変わってしまった。体の半分が動かない、言葉もうまく話せない。鏡にうつる自分は自分であって、自分ではなかった。 いっぱい、いっぱい考えて、悩んで、前を向かなければいけないことはわかっていて、リハビリも頑張って、それでもまだ納得いかない自分がいる。そんな中で、デイサービスのリハビリのひとつとして、大好きな絵を再び描き始めたそうだ。 病気になってから、いろんな絵を描いた。絵は、どんどん変化した。その時その時の気持ちが、絵に現れている。その時その時の気持ちを絵という形で表現する。納得いかずに何度も消しては描き、消しては描き。そんな中で、出来上がった絵本「らくがき」。 弥生さんは、同じような病気を経験し、前向きに頑張っている当事者の方に読んでもらいたいとおっしゃる。きっと、それぞれの感じ方は違うだろうし、すべての方が同じことを思うわけではないと思う。しかし、私は、一人ではない。家族をはじめたくさんの人に支えられている。応援してくれるたくさんの人との出会いに感謝する、とあとがきに書かれています。 脳出血だけでなく、様々な病気を抱え頑張っておられる当事者の方、ご家族の方、また、支援をされている方にも是非読んでいただきたい絵本です。 ※この本についての記事は、9月21日の静岡新聞にも紹介されました。 記事一覧を見る