和合町HPニュース 「フランダースの犬」 12/20 2024 クリスマスになると思い出すのが、子供の頃読んだ「フランダースの犬」 あの頃、テレビのアニメーションで放映され、毎週、一生懸命になって見ていました。 覚えていますか? ベルギーのフランダースという地方の、とある村に、ダース爺さんとネロという少年が住んでいました。ネロは両親を亡くし、おじいさんに引き取られ二人は頑張って働いていましたが、生活は貧しいものでした。ある日、犬が倒れていたのを見て、二人は連れて帰って手当をしてあげました。犬の名前はパトラッシュ。パトラッシュは、前の飼い主に、いっぱい働かされ、動けなくなったという理由で道端に捨てられていたのです。 二人のお世話のおかげで元気になったパトラッシュは、仕事を手伝うようになりました。 しばらくして、お爺さんが病気になってしまいますが、ネロとパトラッシュは二人だけで隣町にミルクを届ける仕事をつづけました。 町には教会があり、絵が大好きなネロは、そこにあるルーベンスの絵を見たいなと思っていましたが、この絵はお金を出さないと見られないものでした。生活が苦しい中で、1位の人にはたくさんのお金がもらえるという絵のコンクールが開催されることを知り、ネロは一生懸命絵を描き、応募します。 貧乏という事で、火事の犯人にされたり、他人から冷たくされたりという事が次々とネロの身の上に起こります。更に、お爺さんもなくなってしまいます。 しかし、辛いことが重なったネロには、1つの希望がありました。それは、コンクールの入選発表でした。絵が1位になればと夢を託します。 クリスマスイブの日の行われたコンクールの結果1位はネロではではありませんでした。 絶望の中、ネロは吹雪の中を教会に向かいます。そして、最後はルーベンスの絵の前でパトラッシュと共に息絶えてしまいます。 布が掛けられていたルーベンスの絵がネロにははっきりと見え、天使たちが空から舞い降りて、二人の魂を天国に連れていきます。 ネロが見たかったルーベンスの絵はベルギーのアントワープ聖母大聖堂の中にあるキリスト昇架、キリスト降架の2つの作品。 キリスト昇架は、イエスが十字架にかけられるシーンを、キリスト降架はイエスが十字架から降ろされるシーンを描いた絵です。 大人になってこれらの絵を画集で見る機会がありました。 そして、また、フランダースの犬のお話の切ない結末を思い出しました。 お知らせTOPへ戻る