自治会長からの手紙
仲田 自治会長から町民の皆様へのメッセージです。月1回25日ごろ掲載します。
2022/10/25
第6回 自主防災隊活動について- 会長からの手紙第6回をお送りします。
自治会の中に「自主防災隊」が編成されていることはご承知のことと思います。
自主防災隊活動につきましては、既に「防災ニュース」(毎月回覧)や「自主防災隊通信」(春、秋の2回全世帯配布)で、お知らせをしている通りですが、なぜ災害時に被災者である私たちが、自ら防災活動をしなければならないかを、今一度町民の皆様と共有しておきたいと思います。
大災害が起きた時には(浜松市では最大震度7、マグニチュード9を想定しています。)、当然のこととして、火事が起これば消防車が、負傷者が出れば救急車が
また、被害が大きくなれば行政や自衛隊が動き出します。ただ、倒壊建物や火災、道路渋滞により、すぐには到達できないという状況になる事が想定されます。
これらの対応を「公助」としますと、災害発生から公助が受けられるまでの時間(3日間から一週間と想定されています。)は、地域にいる私たちが自らの行動(自助)とお互いに協力して助け合う行動(共助)により、町民の皆様一人一人の命を守る行動が否応なく必要となります。その為に和合町でも自治会内に「自主防災隊」が設置されています。
この為、町民の皆様にも自主防災隊の防災班(情報・消火・避難誘導・救護・物資)を2年任期でお願いしています。もちろん、自治会三役をはじめ組長さんや部長さん、更には被災時に欠かせない専門職の皆様にも、それぞれの立場で関わって頂くようにお願いしています。よくこんな質問を受ける事があります。「私は身体が弱く被災時に活動に参加できるかわからない」「仕事があり役割を振られても責任をもって活動できるとは限らない」などです。また、当然のこととして、私自身も災害時に被災者となる可能性もあり、誰もが自主防災隊の役割を担当していても、実際災害があった時に活動に参加できるとは限りません。自主防災隊活動は、文字通り町民の皆様の自主的な意思により行われるもので、その活動を強要されたり、責任を負わせられたりするものではありません。
このようなお話をしてくると、どうも自主防災隊ってあまり頼りにならない組織だと思ってしまいがちですが、こうした組織があるかないかで、災害時初期の町民一人一人の生存率に大きく関わってくることが、過去に発生した阪神淡路大震災や東日本大震災において実証されています。
自主防災隊活動を、「あまり負担とか、責任として考えないで、災害があった時に、自分として出来る範囲のことをやる」くらいの気持ちで自主防災隊に関わって頂けると有難いです。
最後に、町民の皆様にお願いです。災害時は自主防隊隊員だけでなく、町民の皆様がどう関わって頂けるかで、活動状況が大きく変わってきます。まずは我が身の安全を確保し、そして家族の安全を確認できたら、外に出て助けを求めている人がいないか、煙の出ているところはないか、探して自分で出来る事を行動して下さい。また、自主防災隊員から協力要請があるかもしれません。町民一人一人の命を救う活動に町全体で取り組んでいきたいと思っていますので、これからもご協力のほどよろしくお願いします。
次回11月のテーマは「 ホームページ&キャラクターの活用について」を予定しています。
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