季節 だより ホームページ事務局より季節を感じる言葉、俳句、歌などちょっとしたコラムをお届けします。 2023/08/12 「椰子の実」 「椰子の実」 作詩:島崎藤村 作曲:大中寅二 ♪ 名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実ひとつ 故郷の岸を離れて 汝はそも 波に幾月♪ 明治31年(1898年)柳田國男が伊良湖岬で椰子の実を見つけた話を親友の島崎藤村の話したことからできた詩。藤村はこの話を聞いて、南の島から黒潮に乗って何年もかかって流れ着いた椰子の実に思いを馳せて書いたそうだ。 この歌が作られたとき日本はちょうど太平洋戦争に突入したころだったそうで、南方での任務についていた兵隊さんたちの間でよく歌われたそうです。 ♪実をとりて 胸にあつれば 新なり 流離の憂 海の日の 沈むを見れば 激り落つ 異郷の涙 思いやる 八重の汐々 いずれの日にか 国に帰らん♪ なんだかこの歌詞と、メロディーを聞くと、何とも言えない気持ちになるのは私だけでしょうか。終戦記念日がまたやってきます。 そして、ウクライナの戦争は、今も続いています。人が人を殺める戦争が一日も早く終わってほしいと心から願います。 記事一覧を見る