季節 だより ホームページ事務局より季節を感じる言葉、俳句、歌などちょっとしたコラムをお届けします。 2023/08/14 「蝉の一生」 蝉が、一生を終えて、仰向けになって道で転がっている。 蝉は7年もの間(種類によっては数年)ずっと幼虫のまま土の中で過ごすという。 夏にメスが木に産み付けた受精卵はそのまま冬を越し、つぎの年の梅雨のころに孵化して、幼虫となり、土の中に潜り込み、木の根から栄養を取って成長を続けます。 7年後、土から出てきて、羽化する場所を探します。(羽化は、夕暮れから夜) 成虫になった蝉は、たった7日くらいの間に子孫を残すという仕事をします。オスは、大きな声で鳴き、メスを呼び、メスは、卵を産み、そして寿命を終えます。 蝉の一生。 長いのか、短いのか。地上に出た7日間が蝉にとって、勝負の時なのか。蝉に聞いてみないとわからないが、人間と同じ、いろんな蝉がいるわけで、土の中でいたときが一番だったという蝉もいるだろう。一生の中で、いつが勝負なのか、いつが晴れ舞台なのかなんて、その人によるし、また、実際どうなのかなんて、自分じゃわからないのかもしれない。 でも、すべての生き物には寿命がある。蝉が精いっぱい大きな声で鳴いているのを聞いて、いろんなことを考えた。 記事一覧を見る