季節 だより ホームページ事務局より季節を感じる言葉、俳句、歌などちょっとしたコラムをお届けします。 2023/12/01 「実葛(さねかずら)」 「実葛(さねかずら)」の実が赤く色づきました。 実が美しい、かずら(蔓性の植物)という意味でこの名前がついたそうです。 百人一首の25番 「名にし負はば 逢坂山のさねかずら 人に知られで 来るよしもがな」 三条右大臣が、恋人のもとにこの句に添えてさねかずらを贈ったと言われています。 逢坂山のさねかずらを手繰るように人に知られることなくこっそりとあなたに会いに行く方法があればいいのに…なんていうお手紙と共に真っ赤な可愛いさねかずらの実が届いた平安時代のお姫様は、どんなお気持ちだったのでしょうか…。 昔の貴族方々の恋は、今と違い簡単に連絡が取れなかった分、熱いものだったように思われます。 記事一覧を見る