季節 だより ホームページ事務局より季節を感じる言葉、俳句、歌などちょっとしたコラムをお届けします。 2025/01/28 「冬眠」 冬の寒い時期、「冬眠」する生き物がいます。 いわゆる「冬ごもり」。 寒さが厳しい冬に、土の中や穴にもぐって、じっとしたまま過ごします。 寒い冬は、餌を見つけることができないので、生き物にとっては過酷な環境です。 ヘビやカエル、カメ、昆虫などの変温動物は、外気の温度と体温が同じになってしまうので、温度変化の影響を受けにくい土の中などでじっとして冬を越します。これは冬眠ではなく「越冬」と呼ばれます。また、これらの変温動物は体温が0度以下になっても生きていられる体の仕組みを持っています。 一方で、気温とは関係なく一定の体温を保つ恒温動物は、活動を停止し、じっとした状態で過ごします。基礎代謝を下げ、生きるためにエネルギーを最小限しか使わないようにします。 これを「冬眠」と言います。 さて、人間はどうなのでしょうか。 冬の寒い時期になると、「冬眠」まではいかなくても、活動範囲が狭くなり、家の中でじっとしているという高齢者のお話を聞くことがあります。これも、基礎代謝を下げ、命を守るための自然な行動なのかな?と思ったりしますが、春になってまた、元気に活動開始できるように、寒い中でも、適度な運動をし、しっかり栄養を摂り、頭を使うことは忘れず、元気にこの冬を乗り越えましょう。 記事一覧を見る