Shining Life (素敵な人生) 和合町で素敵な人生を送っている方にインタビューし、月1回掲載します。 2024/10/10 「華道瑩心流と一緒に」 和合町華道部の先生、深谷幸子さん。和合町には4歳の時ご両親と一緒に引っ越してこられたそうです。華道との出会いは、お母様が和合町の馬生会館(現在の馬生会館の南、坂を下ったところにあったそうです)でお花のお稽古をされており、ご自分も一緒に習い始めた高校生の頃。流派は、「華道瑩心流」。当時、男性の先生のお稽古に、夜、お母様と一緒に暗い道を一緒に通ったことを思い出されるそうです。それから、現在に至るまで、ずっと華道とかかわって来られました。 瑩心(えいしん)は、漢文では、「心を磨く」という意味があり、「華道瑩心流」では、小さな器の中に自然の豊かさを表現し、いける人・見る人の感情を高める「いけばな」を、流派の理念としています。 自然の花、季節の花を加工することなくそのままいけるところが魅力だとおっしゃる深谷先生。展覧会では、自宅にある木の枝を生かしていける事が多いそうです。作品には、その人の、想いと個性が現れます。展覧会での作品は、名前を出す前から深谷先生の作品ですね。と言われたことも度々あったそうです。 作品を見ていると、その人の生き方や、人間性が見え隠れします。 先生の作品には、お花が大好きだった子供の頃から変わらない先生の人柄が自然と現れているのでしょう。 現在83歳になられる先生は、今までたくさんの生徒さんやお弟子さんに学校やお教室などで教えてこられました。そして、今も現役で、第2、第4木曜日、午前中に馬生会館にて、また同日の夜には高台協働センターにてお教室を開き、お稽古をしておられます。 また、和合町での各行事の際には、大きな花器に季節の生け花をいけてくださっており、華奢なお体から想像できないような、枝ぶりをいかしたダイナミックな先生の作品を馬生会館で観賞できるのを楽しみにしている方もたくさんおられます。 好きな道を究められ、お花と一緒に人生を歩いてこられた深谷先生は、とても上品で優しい、そして、しっかり芯の通った素敵な女性だと感じました。 記事一覧を見る