Shining Life (素敵な人生) 和合町で素敵な人生を送っている方にインタビューし、月1回掲載します。 2024/11/10 保護司として... 内山徳雄さん77歳。23歳から現在に至るまで54年間ずっと和合町にお住まいです。現役時代は自動車会社でお勤めされていました。63歳の時、前任者の方から声をかけられ、保護司を引き受けることになったそうです。 保護司は保護観察官と協働し、民間人として柔軟性や、地域の事情に通じているという特性を活かしながら任務を行います。 具体的には、保護観察所からの依頼により、犯罪や非行をした人と定期的に面接をし、更生を図るための約束事を守るように指導、生活上の助言や就労の手助けを行います。 また、犯罪の予防を図るための啓発活動なども行います。「社会を明るくする運動」はその一つです。 犯罪や非行をしてしまった人に寄り添いながら、励まし、ある時は叱り、面接を続け、支えていく仕事は、根気がいるし、苦労もあると、内山さんはおっしゃいます。 面接の時間に現れなかったり、約束を守れなかったりという事があっても、本人を信じ、一緒に考え、話をしていくことで、だんだん信頼関係ができ、自立してくれた時は、本当によかったなと感じるそうです。就職が決まり、仮釈放となった時、「お世話になりありがとうございました」と頭を下げに来てくれた時、それまでの苦労は、すべてご破算になったと笑顔で話してくださいました。 しかし、すべてがうまくいくわけではなく、再犯という事になる場合もあり、そんな時は、何とも言えない気持ちになるともお話しくださいました。再犯に至った人も、更生を目指して、立ち直ろうとしていたはず。何故、そうなってしまったのかを考え、保護司として何ができるのかを、更に考えるようになったそうです。 保護司の仕事はボランテイアだけれど、人の役に立てる仕事という事で、やりがいを感じがんばっていると話されていました。 内山さんの自宅前は、子ども達が学校に行くときの集合場所になっているそうで、毎朝子ども達に声をかけることが日課となっているそうです。地域でのこのような活動が、社会を明るくし、安心安全なまちづくりに繋がっていきます。保護司の内山さんは、地域の子ども達にも人気のおじさんです。 記事一覧を見る